こんにちは。
今回は、名古屋を代表する鉄道会社のひとつ、**名古屋鉄道(9048)**について考えてみたいと思います。
名鉄といえば「電車の会社」というイメージが強いですが、実際には鉄道だけでなく、不動産、ホテル、流通、運送など幅広い事業を展開しています。
さらに現在は、名鉄名古屋駅周辺の大規模再開発という大きなテーマを抱えています。
そこで今回は、
- 配当利回り
- PBR・PER
- 時価総額
- 株主優待
- 名古屋駅再開発
- 今後の株価
などを整理し、名鉄株は今買うべきなのかを考えてみます。
名古屋鉄道はどんな会社?
名古屋鉄道は、愛知県・岐阜県を中心に鉄道網を展開する大手私鉄です。
ただし、名鉄は鉄道だけで利益を稼いでいる会社ではありません。
主な事業には、
- 鉄道・バスなどの交通事業
- 不動産事業
- 運送事業
- ホテル事業
- 流通事業
- レジャー事業
などがあります。
特に注目したいのが不動産事業です。
駅を持っているということは、その周辺に人を集められるということ。
駅の周辺に商業施設やマンション、ホテルなどを開発することで、鉄道と不動産の両方から収益を得ることができます。
そのため名鉄は、
「鉄道会社」というより「名古屋を中心とした総合都市開発会社」
という視点で見ると、より面白い企業だと思います。
現在の株価は割高?割安?
2026年8月28日の終値は、1,884円でした。
この株価を基準にすると、名鉄の株価指標はおおむね以下の水準です。
| 指標 | 水準 |
|---|---|
| 株価 | 約1,884円 |
| PER | 約9.5倍 |
| PBR | 約0.74倍 |
| 予想配当 | 60円 |
| 配当利回り | 約3.2% |
| 時価総額 | 約3,700億円 |
個人的に魅力を感じるのが、PBR0.74倍という水準です。
PBR1倍を下回っているため、株価は会社の純資産価値を下回っています。
もちろん、「PBR1倍未満だから絶対に割安」とは言えません。
鉄道会社は大量の設備や土地を保有する一方、借入金や設備投資も多いからです。
それでも、
PER約9.5倍+PBR約0.74倍+配当利回り約3.2%
という組み合わせは、長期投資を考えるうえでは悪くない水準だと思います。
配当は60円予想
名鉄の2027年3月期の年間配当は、1株60円予想です。
株価1,884円で計算すると、
60円 ÷ 1,884円 ≒ 3.18%
となります。
配当利回りは約3.2%。
私が普段から注目している「配当利回り3%以上」という基準もクリアしています。
さらに名鉄は、2027年3月期から年間60円を下限配当とする方針を示しています。
過去の配当と比較しても、
- 2023年3月期:20円
- 2024年3月期:27.5円
- 2025年3月期:38.5円
- 2026年3月期:40円
- 2027年3月期予想:60円
と増配傾向にあります。
以前の名鉄は「鉄道会社だから配当はそれほど高くない」という印象でしたが、最近は株主還元を強化しています。
株主優待も魅力
名鉄には、鉄道会社らしい株主優待があります。
特に注目したいのが200株以上の保有です。
200株以上保有すると、電車線株主招待乗車証や、名鉄グループのレジャー施設などで利用できる優待券がもらえます。
さらに2027年3月末基準日からは、長期保有株主向けの優待拡充も予定されています。
3年以上継続して200株以上保有する株主には、追加の株主優待乗車証が付与される予定です。
つまり、
「200株を購入して、長期間保有する」
という投資方法と相性が良い制度になっています。
200株ならいくら必要?
現在の株価1,884円で計算すると、
1,884円 × 200株=376,800円
です。
約37.7万円。
年間配当は、
60円 × 200株=12,000円
になります。
つまり約38万円を投資して、
年間12,000円の配当+株主優待
を受け取ることができます。
配当利回りだけで約3.2%。
さらに株主優待が付いてくることを考えると、長期保有ではなかなか面白い銘柄です。
600株・1,000株まで買うべき?
名鉄は保有株数が増えると、乗車証などの優待も増えていきます。
例えば600株では年間4枚程度の乗車証、1,000株では年間12枚程度の乗車証がもらえる制度があります。
ただし、株価1,884円で考えると、
600株
約113万円
年間配当36,000円
1,000株
約188万円
年間配当60,000円
となります。
優待目的でここまで株数を増やすには、かなり大きな資金が必要です。
そのため、私は、
「名鉄を普段から頻繁に利用する人」なら600株以上も検討
という考えです。
一方、投資として考えるなら、200株が一番バランスが良いと思います。
最大の注目材料「名古屋駅再開発」
名鉄株を考えるうえで、絶対に外せないのが名古屋駅再開発です。
名古屋駅は、
- JR
- 名鉄
- 近鉄
- 地下鉄
- 新幹線
などが集まる、中部地方最大級のターミナル駅です。
この名古屋駅周辺を名鉄が大規模に再開発する計画があります。
もし再開発が成功すれば、
鉄道利用者の増加
だけでなく、
商業施設・オフィス・ホテル・不動産
などからも収益を得られる可能性があります。
つまり、
「名古屋駅再開発=名鉄の将来の成長エンジン」
になる可能性があります。
ただし、再開発には問題も
ここは注意が必要です。
名鉄は2025年12月、名古屋駅再開発について、スケジュール変更と計画の再検証・見直しを発表しました。
建設業界の人手不足や建設費の高騰などを背景に、当初の計画をそのまま進めることが難しくなったためです。
当初予定されていた、
- 2026年度:解体着工
- 2027年度:新築着工
- 2033年度:1期竣工
- 2040年代前半:2期竣工
というスケジュールも見直されています。
これは投資家にとってマイナス材料です。
しかし「再開発中止」ではない
重要なのは、
名古屋駅再開発そのものを中止したわけではない
ということです。
名鉄は2026年度中に今後の方向性を示す予定で、投資規模を縮小することを前提に再検討しています。
個人的には、これは必ずしも悪いことではないと思っています。
建設費が高騰している状況で、巨大な再開発を無理に進めてしまえば、会社の財務負担が大きくなるからです。
むしろ、
再開発規模を適正化
↓
投資額を抑える
↓
財務負担を軽減
↓
収益性の高い部分を優先
という形になれば、株主にとってプラスになる可能性もあります。
資産売却による財務改善にも注目
名鉄は保有する不動産などの資産を流動化し、資産効率を高める方針も示しています。
また、政策保有株式の売却も進めています。
これは、
不要な資産を現金化
↓
財務体質を改善
↓
成長投資
↓
株主還元
という流れを作るためです。
現在の名鉄はPBR0.7倍台と低い一方、ROEは約5%と決して高くありません。
今後、
資産効率を高めてROEを8%程度まで引き上げられるか
が重要なポイントになります。
株価はどこまで上がる?
現在の株価を約1,880円として、個人的には以下のように考えています。
| 株価 | 私のイメージ |
|---|---|
| 1,500円 | かなり割安。ただし下落理由を確認 |
| 1,600円 | 積極的に検討 |
| 1,700円 | 買いやすい |
| 1,800円 | 買い候補 |
| 1,900円 | 現在の水準 |
| 2,000円 | 妥当~やや割高 |
| 2,500円 | 成長期待をかなり織り込む |
| 3,000円 | 再開発成功+利益成長が必要 |
個人的には、1,800円以下ならかなり検討しやすいと思っています。
逆に2,000円を超えてくると、配当利回りが3%を割り込みやすくなるため、配当株としての魅力は少し低下します。
私なら「200株」を狙う
ここまでを総合すると、私なら名鉄株を購入する場合、
まず200株
を狙います。
1,800円なら、
1,800円×200株=36万円
です。
年間配当は12,000円。
さらに株主優待が付いてきます。
そして3年以上保有することで、長期保有優待も狙えます。
そのうえ、
名古屋駅再開発
という将来的な株価上昇の材料もあります。
一括購入ではなく分散もあり
ただし、現在の名鉄は再開発計画が見直し中です。
そのため、一括で購入するよりも、
1,800円前後:200株
↓
1,700円前後:追加購入を検討
↓
1,600円前後:再開発や業績を確認して追加
というように、段階的に購入する方法もありだと思います。
名鉄は「高配当株」だけではない
名鉄株の魅力は、単純に配当利回り3.2%というだけではありません。
私が面白いと思うのは、
配当+株主優待+低PBR+名古屋駅再開発
という4つを同時に狙えるところです。
特に、
「配当をもらいながら、名古屋駅再開発による企業価値向上を待つ」
という投資方法ができるのは、名鉄の大きな魅力だと思います。
まとめ:名鉄株は今買いなのか?
私の評価は、
★★★★☆ 買い候補
です。
ただし、現在の1,880円前後で「全力買い」する必要はないと思います。
個人的な購入目安は、
1,800円以下:買い候補
1,700円以下:かなり買いたい
1,600円以下:積極的に検討
というイメージです。
そして株数については、
投資目的
→ 200株
名鉄をよく利用する
→ 600株以上
名鉄を頻繁に利用+優待重視
→ 1,000株以上
という考え方が分かりやすいと思います。
私が注目しているポイント
今後、名鉄株を保有するなら特に注目したいのが、
① 名古屋駅再開発の方向性
② 営業利益500億円→700億円への成長
③ ROE8%の達成
④ 配当60円の維持・増配
⑤ PBR1倍に向けた資本効率改善
です。
名鉄は、今すぐ大きく成長する企業というより、
「名古屋という強い経済圏を背景に、鉄道・不動産・都市開発でじわじわ企業価値を高めていく会社」
だと考えています。
私自身、長期投資をするなら、200株を保有して配当と優待をもらいながら、数年単位で名古屋駅再開発の進展を見守るという投資は十分ありだと思います。
特にPBR0.7倍台という現在の株価水準は、長期投資を検討するうえで魅力的です。
今後、名古屋駅再開発の具体的な計画が発表されれば、名鉄株の評価が大きく変わる可能性があります。
「名古屋駅の未来に投資する」という意味でも、名古屋鉄道は面白い銘柄だと思います。


コメント